2016/06/09

米山裕太選手~北風と太陽~



今回は男子バレーボールの米山裕太選手について書いていこうと思います。

まず米山選手のプロフィール

所属:東レ・アローズ
愛称:ヨネ
ポジション:WS
身長:185㎝
生年月日:1984年8月29日
出身:埼玉県


Wikipediaにはこんなふうに書かれています。
『身長は決して高くないが攻守両面で活躍するオールラウンダー』








要するに、小柄なミスター・バレーボールだということですね。


2009年に全日本代表に初選出されてから海外の試合、ワールドカップ、オリンピックでおおいに日本チームに貢献してきた米山選手(代々の監督たちから「秘密兵器」と呼ばれていたほど。2016年ワールドカップでは、テレビのテロップに「ミスター安定感」なんて出ていましたね)。


アタッカーとして清水選手や福澤選手、New Faceの石川選手、柳田選手ほどの派手さや破壊力には若干劣るものの、相手の超長身選手(2メートル超)のブロックを見て、あるいは読んで、その高い高い壁をあざ笑うかのようにブロックの間を抜いたり、ブロックに当ててアウトにしたり(よく解説で川合俊一さんが「米山は天井に向かってスパイクを打つ」などと言っています)、ブロックの後ろにひょういと落としたりとわざアリのプレーで着実に点数を稼いでいきます。


見ていて思わず「うまいな~」「相手のコートをよく見てるな~」とたびたび感心させられてしまいます。


秘密兵器なので、途中出場することがほとんどですが(2016年ワールドカップ:東京会場では対カナダ戦フランス戦でスタメン起用)、あたふたした状況、劣勢の状況で米山選手がコートに入ると、味方の誰もが「ああそうだ。ヨネみたいなやり方もあった。冷静にならなくちゃ」と思うはず。そして相手チームは「なんかやりづらいやつが入ってきた」なんて思うのでしょうね。









背の高い選手に高さで勝負するのではなく、センスの良さ、読みの良さで勝負する、という米山選手のプレースタイルは日本人プレイヤーの全員が見習う点でもあるでしょう。


なぜなら国際的に見て、日本人選手はたいていのスポーツでもそうですが、平均身長が常に下回っているから。


また、高さだけでなく、腕力でもそうだと言えます。ブラジルやアルゼンチンやポーランドの選手が放つスパイクは地面をたたき割るかのごとく。


力勝負ではそもそも体格で負けているので(清水選手だけは張り合えますね。いい体してます)まともに力で張り合ってもしかたありません。なのでスパイクやサーブではいかにいいコース、相手が嫌がるコースに打つかがカギになってきます。


つまり、力より技術。


ただ強く打ちゃいいってもんじゃない。イソップ物語の『北風と太陽』の太陽のように、力強さではなく、ぜんぜん別の視点から攻めてみる。相手が張り合うことのできない技のレベルの高さで攻めていく。


いわゆる頭脳プレー。


それを日本人選手全員が高めていくことによって国際試合の勝率もおのずと変わっていくにちがいありません。


今後も米山選手の、あの、小技を決めたときのガッツポーズを見守りながら、また、若手選手の活躍にも大いに期待しながら、全日本男子バレーを応援していけたらと思います。