2016/06/11

美食家の反対は醜食家?!



美食家と聞くと人それぞれイメージがあるでしょうが、私の場合真っ先に思いつくのは、高級ワインをすすりながらナイフとフォークを器用に操って皿に咲いた花でもつまむように高級食材を静かに口に運ぶ、そしてわずかな微笑、という一連の風景(うまいもん食ってんだから「うんま!!」って宮川大輔みたいに叫べば好印象なのにね!)。


そのスノッブさがデブかデブじゃないかずうたいまでははっきり見えてこないけど、とにかく美食家という響きには鼻が高いというイメージがある(彼らは味覚だけでなく嗅覚まで満たされたいという欲求が強いため、1年に0.01㎝ずつ鼻が高くなっているにちがいない。あるいは鼻翼のみ、よりワイドになっているにちがいない)。


簡潔に言うと、美食家=お金持ち=ぜいたく三昧


私はこの手の人たちとは話もしたくないどころか、目も合わせたくありません。とは言ってみたものの、実際相手の方が私なんかとは話もしたくないし、目も合わせたくない、それどころか同じ空間で息を吸うのも避けたい(絶対いっしょにエレベーターに乗りたくない!)なんて思っているのかもしれません。ふふふ。ものすごい被害妄想。


美食家が私の醜食を目の当たりにしたらきっと絶句するか、あるいは断食するでしょうね。


それくらい私は醜食家としての自信があります。健康には気をつけているほうではあると思うのですが、食事の基本は「とりあえずなんか腹に詰めこんでおきゃいいや」です。さらに補うと「とりあえず腹が空きすぎて道ばたでいきなり倒れたりしないようになんか腹に詰めこんでおかなくちゃな。うっかり倒れて救急車なんて呼ばれたらたまったもんじゃない(こっちは腹が減ってるだけなんだ!)」


つまり食事は倒れないために(誰も周りにいないんだったら倒れてもかまわないんです。森とか夜の海辺とかだったら)していると言っても過言ではないです。


おいしいものが食べたくないわけじゃないけど、毎日毎回食べていちいち「おいし~」と感じるのがめんどくさい、というのもあります。


ある時期はカロリーメイト(フルーツ味)ばかり食べていたこともあります。中学、高校のときは高カロリーなおやつだと思って避けていたくらいだけど、長く持つということもあり、大人になってからは便利な主食になりました。


またある時期は紅しょうがばかり食べていました。これは経済的な理由もありましたが、味の濃いものを食べるとやたら水が飲みたくなる、そのメカニズムを利用して水をがぶがぶ飲んで腹をふくらませ満腹感を得ようとしたわけです。焼きそばに添える量の紅しょうがの小袋を業務スーパーで買いしめていました。


同じ経緯でガリの時期もありました。
かつお節の時期もありました。
きゅうりのキュ~ちゃんの時期もありました。
醤油に七味をふりかけただけという時期もありました。


ただ人から見たら「気持ち悪い」とか「かわいそう」とか思われるのは不本意だったので、人前でそうゆう食事をしたことはないし、話したこともありません。


それでまあ問題なかったわけですが、そうやって自分の素性を隠しながら人の中で生きていくというのは大変息苦しいものですね。


私はある程度人に合わせることもできるので(できるようになったので、少しね)、人から食事に誘われたら、食べることが目的ではなく会って話すことがメインの場合にかぎり出かけるようにしています(人はなぜ会うとしゃべる以外に食べるのか。なぜしゃべると食べるがセットなのか)。


しかし出かけるのはそうしょっちゅうというわけではないので今のところなんとか対応できています。なんとかね。そんな物言いになるのは、やはり、他人との食事が不快だからにちがいありません。その証拠に私は自分から誰かを食事に誘ったことは、記憶の許すかぎりありません。会う約束はするかもしれないけど、どこどこの店でなになにを食べよう、というのはないです。


自分がなにかを口にしているところを見られたくないという人が世の中にはいるらしいのですが、拒食症の症状の一つと思われますが、私はそうゆうのではないです。


私の場合、外食すると十中八九思うのが、「こんな話をするのにこんな大げさな店でこんな大げさな食事をすることはないだろ?なんだこいつプロポーズでもするつもりなのか?」


自分で言ったらおしまいですが、自称醜食家だとか言っている人間はひねくれている部分が大いにあるのでしょうね。


カミナリに打たれるか、熊に襲われるかすれば、そうしたひねくれた部分はあっという間に巻き戻って、ピンピンのまっすぐな人間になれるのかもしれません。


ただそのとき私はこの私を失う。
私が私でなくなる。
捨て去るものと求めるものが同一であるという矛盾。
愛と同じですね。


さあ、今日はこれから友人と会う約束をしています。とりあえずの目的は激安スーパーに行く、というものですが、たぶん途中で腹が減ってなにか食べることになるでしょう。ただ今日会う友人は私のことを知り尽くしている節があるので、激安スーパーで買った1パック39円の生卵を公園でふたりで話しながら食べる(流しこむ)ということに付き合ってくれるかもしれません。まあ、なんにしろ、もう時間なのでいってきます。